食中毒を知ろう>日本人は寄生虫病になりやすい？

「細菌」や「ウィルス」による「食中毒」も怖いですが、
食品とともに体内に入る「寄生虫」（食品寄生虫）の健康被害にも注意が必要です。

ヒトや動物の体内に住み着き、栄養をそこから摂取して生存する動物が「寄生虫」です。
”寄生虫に寄生されて起こる”病気を、「寄生虫病」と言います。

「寄生虫」は、熱に弱いので、食品を完全に加熱すれば、ほとんどの「寄生虫」は死滅します。

このように、加熱は「寄生虫予防の有効な手段」となりますが、
わが国は”生食文化（生もの嗜好）”ですので、
加熱だけでは、寄生虫の予防を”完全にする”のは難しいと思います。

「寄生虫」の侵入経路には、食品とともに”口”から入る経口感染と、
”皮膚”から侵入する経皮感染があります。
また、これら両方を兼ねているもの、妊婦の胎盤からの感染、などがあります。

寄生虫は、食品との関連で、”２つ”に分けることができます。

「回虫」などの「野菜類につく寄生虫」と、
「アニサキス」や「旋毛虫」などの「特定の種類の魚介類や動物の中に存在する寄生虫」です。